本草から発展した日本の園芸界は、古くからシャクナゲと言えばシャクナゲ亜属に属するハクサンシャクナゲ・キバナシャクナ |
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ゲ・ホソバシャクナゲ・ツクシシャクナゲ・アズマシャクナゲ・ヤクシマシャクナゲなどを総称してシャクナゲと呼び、その他の |
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亜属はサツキまたはツツジ類と称してきた。 これに対し、早くから育種学が発達した欧米の園芸界では、前記のシャクナゲ亜 |
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属をポンティクムシリーズ、ヒカゲツツジ亜属をトリフロルムシリーズ、ゲンカイツツジ亜属をダウリクムシリーズとに分け、こ |
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の3つの亜属を含めて「シャクナゲ類」としている。 近年日本の園芸界でも、欧米の分け方にならって、3つの亜属を含めシ |
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ャクナゲ類と呼ぶようになりつつある。本稿は3亜属に含まれる日本の野生種をすべてシャクナゲとして扱っているが、培養と繁 |
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殖法はシャクナゲ亜属が主体となっている。 |
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